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トイレつまりの解消にパイプユニッシュを使おうとしていませんか?
パイプユニッシュは排水口やパイプのつまりに効果的ですが、便器への使用は推奨されていません。
今回はトイレつまりとパイプユニッシュの関係性について解説します。
トイレつまりにおすすめの薬剤や正しい対処法、予防法なども紹介しているのでぜひ参考にしてください。
- トイレつまりとパイプユニッシュの関係
- そもそもパイプユニッシュとは?
- トイレつまりの主な原因
- トイレつまりにパイプユニッシュはおすすめしない
- トイレつまり解消に適した薬剤
- 薬剤を使用する際の注意点
- 自分でできるトイレつまりの対処方法
- 方法①水やぬるま湯を流す
- 方法②重曹・クエン酸(お酢)を注ぐ
- 方法③ラバーカップ(すっぽん)を使用する
- トイレつまりの予防方法
- 定期的に掃除をする
- 異物を流さない
- 極端な節水をしない
- トイレつまりのチェックポイント
- ポイント①水位の変化
- ポイント②異音の発生
- 業者に依頼する際の判断基準
- 依頼する基準は?
- トイレつまりの修理にかかる費用相場は?
- 業者の選び方は?
- まとめ
トイレつまりとパイプユニッシュの関係
パイプユニッシュの製造メーカーであるジョンソン株式会社は、公式サイトにて、“パイプユニッシュでトイレつまりの原因を溶かすのは難しい”と言及しています。
(参照:よくあるご質問 – パイプユニッシュ | ジョンソン株式会社)
まずはパイプユニッシュの成分・使い方やトイレつまりの主な原因を知り、それぞれの関係性を理解しましょう。
そもそもパイプユニッシュとは?
パイプユニッシュは、排水口・排水パイプのヌメリ除去やつまり解消を目的に開発された塩素系のアルカリ性洗浄薬剤です。
キッチンや風呂場での使用を想定してつくられており、髪の毛ヘドロや石鹸カス、油汚れの分解に優れています。臭いの改善やつまりの予防にも効果的です。
排水口から規定量の液体を流し込み、15〜30分程度放置してから十分な水で洗い流すだけでドロドロ汚れを簡単に落とすことができます。
ただし、酸性タイプの製品と混ぜると有毒ガスを発生させる危険性があるため、使用時には注意が必要です。
トイレつまりの主な原因
トイレつまりの主な原因は、トイレットペーパーや固形物です。
大量のトイレットペーパーを一気に流すと水に溶け切らずにつまってしまったり、おもちゃや鍵などの固形物を便器に落とすと排水の通り道が細くなってつまりやすくなったりします。
これらに限らず、ペーパー以外の異物をトイレに流すとつまりの原因になり得ます。
また、異物を流していないのにトイレが流れにくい場合は、排水量や水圧の不足が原因の可能性もあります。
下記記事では、トイレの流れが悪い原因について詳しく解説しているのでぜひ併せてご覧ください。
>>ティッシュペーパーはトイレのつまりを引き起こす原因!対処法や直す際の注意点
>>トイレの流れが悪い原因は?自分でできる対処法や業者の費用相場を紹介
トイレつまりにパイプユニッシュはおすすめしない
パイプユニッシュに含まれる有効成分の特性やトイレの構造上、トイレつまり解消にパイプユニッシュの使用はおすすめしません。
パイプユニッシュに含まれる有効成分は、髪の毛や油汚れの分解には効果的ですが、トイレのつまりの原因物質であるトイレットペーパーや固形物を分解することは難しいです。
また、パイプユニッシュの有効成分は、排水パイプの壁面にべったりと付着することで汚れを溶かして除去します。
トイレの排水口には常に封水が溜まっており、有効成分が薄まってしまうため効果を最大限発揮することができません。
トイレつまり解消に適した薬剤
トイレつまりの解消には、トイレ用につくられた薬剤を使用しましょう。
以下の商品は、トイレつまりの解消に効果的な薬剤です。
- デオライト
- サンポール
これらの薬剤は尿石によるつまりの解消に効果的です。
ただし、トイレットペーパーや異物がつまりの原因の場合は、後述の「自分でできるトイレつまりの対処方法」を参考にしてください。
薬剤を使用する際の注意点
薬剤を使ってつまりを解消する場合は必ず薬品の使用方法を守り、室内を換気しながら行いましょう。
また、他の薬剤との併用は危険な化学反応を引き起こす可能性があるため避けるべきです。
自分でできるトイレつまりの対処方法
トイレットペーパーや異物によるトイレつまりを自分で解決する方法を紹介します。
今回紹介するのは以下3つの方法です。
方法①水やぬるま湯を流す
これは水の流れや水圧を利用して排水を促す方法です。
バケツやペットボトルに水を入れ、少し高めの位置から排水口に向かって水を流します。
便器から水が溢れないよう注意しながら、水位が正常に保たれるようになるまで数回に分けて繰り返しましょう。
トイレットペーパーなどの水に溶けやすいものがつまっている場合は、お湯を使うことで溶けやすくすることもできます。
ただし、熱湯を注ぐと便器の損傷を招く恐れがあるため、必ず40〜60度のぬるま湯を使用してください。
方法②重曹・クエン酸(お酢)を注ぐ
これは重曹とクエン酸の洗浄力を利用してつまりを除去する方法です。
便器の排水口に①1/4カップの重曹、②1/2カップのクエン酸(お酢でも可)を振りまき、便器の半分ほどまでぬるま湯を注ぎます。
泡立った状態で1時間ほど放置してから、バケツを使って水を流しましょう。
クエン酸をお酢で代用することも可能です。
排水口に降り注ぐ順番は、必ず重曹→クエン酸→お湯になります。
方法③ラバーカップ(すっぽん)を使用する
これはラバーカップ(別名:すっぽん)の吸引力を利用してつまりを除去する方法です。
便器の排水口に向かってラバーカップを垂直にゆっくり押し込みます。ラバーカップを便器にしっかり密着させたら、垂直の角度のまま勢いよく引っ張り上げます。
これを数回繰り返してつまりが解消されたら、バケツを使って水を流して排水がスムーズか確認します。
ラバーカップを使用する際は、便器の水が飛び散る可能性があるので、トイレの床をタオルや新聞紙で事前に養生しておくことがおすすめです。
軽度のつまりであればこれで解消することができます。
また、道具を使ったつまり解消方法は他にいくつかあります。
下記記事では、つまり解消方法を10種類紹介しており、詳しい手順や準備物などについて詳しく解説しているのでぜひ併せてご覧ください。
>>トイレつまりの自分でできる直し方10コをプロが解説!
トイレつまりの予防方法
トイレつまりは、以下の方法で予防できます。
それぞれの予防方法について解説します。
定期的に掃除をする
トイレ掃除を定期的におこない、トイレを綺麗な状態に保つことでトイレのつまり予防につながります。
毎日の簡単なお手入れや月一回の念入りな掃除を続けるようにしましょう。
下記記事では、トイレ掃除の方法について詳しく解説しています。お掃除の頻度や汚れ度合いに適した掃除方法、トイレ掃除におすすめなアイテムなどを紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
>>トイレ掃除は簡単がベスト!頻度別に汚れを落とす方法を紹介
>>トイレ掃除を早く終わらせるコツとは
異物を流さない
基本的に便器には、トイレットペーパー・排泄物・水以外の異物を流さないように心がけましょう。
食べ物の残りやオムツなどは便器に流さずゴミに出しましょう。
また、子どもがおもちゃをあやまって落としてしまったり、トイレの飾り物やズボンのポケットに入れていた鍵や携帯がうっかり落ちてしまったりすることもあります。
固形物が便器の奥まで流れてしまうと自分の力で取り出せないこともあるので、そもそもトイレに固形物を持ち込まないようにすることもおすすめです。
極端な節水をしない
タンクに異物を入れたり、常に水洗レバーを「小」に回したりして排水量を減らすと、排泄物を流すために必要な水量や水圧が不足してトイレが流れないことがあります。
このような極端な節水は避け、適切な水量で排水するようにしましょう。
トイレの水道代を節約したい方やトイレの交換時期の方は、節水型トイレへの交換がおすすめです。
下記記事では、節水型トイレの節水効果や費用などについて詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
>>節水型トイレへの交換はどれだけ効果がある?費用や補助金も解説
トイレつまりのチェックポイント
トイレの水の流れが悪かったり、排水時に異音が発生していたりする場合は、排水管の奥でつまりかけている可能性があります。
トイレが流れにくいなと感じている方は、以下のチェックポイントを確認してみてください。
それぞれのポイントについて解説します。
ポイント①水位の変化
トイレの排水管がつまりかけていると、便器の排水口に溜まっている水(封水)の水位が高くなります。
ただし、タンクの故障などによって排水量が不安定になりつまりが発生している場合は、水位が低くなることもあります。
このように便器の封水の水位が変化している場合は、トイレのつまりやトラブルが発生しているサインです。通常の水位を覚えておくことで、トイレのトラブルにいち早く気づくことができます。
ポイント②異音の発生
トイレの排水管がつまりかけていると、排水時にコボコボやコポコポなどの異音が発生することがあります。
これは、排水管につまっている物体が水の流れを妨げ、空気が押し出された際に発生する音です。
ただし、異音の種類によっては別のトラブルが発生している可能性があります。原因がわからない場合はプロの業者に点検や修理を依頼するようにしましょう。
業者に依頼する際の判断基準
トイレつまりは、原因によっては時間とともに自然と解消されます。しかし、自然と解消されない場合、つまりを放置しつづけることは危険なので必ず症状を改善しましょう。
トイレつまりは自分で解消させることもできますが、業者に依頼する方がいいケースもあります。
この章では、トイレつまりの修理を業者に依頼する際の基準や業者選びの基準について解説します。
また、トイレつまりが自然と解消するケースやつまりを放置する危険性については、下記記事で説明しているのでぜひ併せてご覧ください。
>>トイレつまりは自然に解消する?症状や放置する時間を解説
>>原因別!マンションのトイレつまりの対処法と注意点
依頼する基準は?
対処法を試したけどつまりが解消されなかった方やつまりの原因がわからない方は、プロの業者に修理を依頼することがおすすめです。
排水管の奥に固形物がつまっている場合、業者でないと解決できないことがあります。
また、自分での対処に自信のない方は無理せず業者に相談しましょう。自分で作業して状況を悪化させてしまったり、トイレの部品や便器を損傷させて別のトラブルを引き起こしてしまったりする危険性があります。
トイレつまりの修理にかかる費用相場は?
トイレつまりの修理は作業内容によって費用が異なりますが、おおよそ7,000〜40,000円ほどです。
作業内容別の費用相場は以下のとおりです。
| 作業内容 | 費用相場 |
|---|---|
| 軽度なつまりの除去作業 | 4,000円〜8,000円ほど |
| 重度なつまりの除去作業 | 7,000円〜40,000円ほど |
| 排水管つまりの除去作業 | 7,000円〜50,000円ほど |
業者の選び方は?
業者のなかには高額な修理費用をぼったくる悪徳業者もいるため、業者選びがとても重要です。業者を選ぶ際は以下の2点を重視しましょう。
- 水道局指定工事店である
- 費用相場とかけ離れていない
水道局指定工事店とは、水道法に基づいて適切な給水工事・排水工事をおこなえることを自治体の水道局から認められている業者のことです。水道工事に関して高い知識・技術を持った作業員に修理をしてもらえます。
業者のHPなどから、水道局指定工事店を名乗っているか確認しましょう。
また、複数の業者に見積もりを依頼して(=相見積もり)費用相場を確認し、料金設定が相場からかけ離れていない業者を選ぶことも大切です。
下記記事では、水道局指定工事店の概要やメリット、修理業者の選び方などについて詳しくまとめているのでぜひ参考にしてください。
>>水道局指定業者とは?工事を依頼する際の選び方やメリットをご紹介
>>トイレ修理の費用相場や業者選びのポイントは?自分でできる修理方法も解説
まとめ
今回は、トイレつまりについて、パイプユニッシュとの関係性や適切な対処方法などを解説しました。
パイプユニッシュはトイレつまりの解消に効果的ではないため、トイレ掃除向けの薬剤や道具を使って対処することがおすすめです。
自分での対処が難しいときは無理せず業者に相談しましょう。
水道救急センターでは、トイレのつまり除去作業をはじめ、トイレや水回りのトラブルに対応しております。
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