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漏水はトイレ、キッチン、お風呂、洗面所など水回りのどこでも起こる可能性があり、水回りの設備だけでなく、水道管でも起こり得ます。
さらに壁や床の中の水道管で起こった場合、どうしても発見が遅れてしまいます。
今回は、漏水を自分で修理する方法や、漏水を発見する方法、業者に依頼した場合にかかる費用などについてご紹介していきます。
漏水の症状
漏水の症状は、目に見えるものから気付きにくいものまで様々です。
次のような症状がある場合、漏水を疑いましょう。
水道代が上がった
普段は数千円の水道が、2倍以上上がっていたり、数万円になっていたりする場合、漏水の可能性があります。
身に覚えがないのに水道代がやけに上がっている時は、水道メーターの動きを確認してみましょう。
水道メーターの確認方法は、後ほどご紹介します。
蛇口から水が漏れている
蛇口をしっかり閉めても、水がポタポタと垂れ続けていたり、蛇口の根元など本体から水漏れしていたりといった症状です。
こちらは比較的すぐに気がつきやすく、対処も早めにできることが多いです。
水回りがいつも濡れている
トイレ、キッチン、お風呂、洗面所など、水回りが常に濡れているケースです。
床など、本来濡れていないはずの場所が濡れていればすぐに気がつきますが、トイレの手洗い管やキッチンのシンクの中など、水が頻繁に流れるところは濡れていても違和感がないため、発見するのが難しいです。
またお風呂は全体が濡れているため、漏水に気付きにくい場所でもあります。
家の外でも、雨が降っていないのに地面が濡れている場合、水道管から漏水していることがあります。
シューという音がする
トイレを流した後いつまでもシューという音が消えない、壁の中からシューという音がするという場合も、漏水の可能性があります。
壁の中の水道管で水漏れが起きている場合は、必ず業者に依頼して修理してもらいましょう。
水が汚れている
水道の水が変色している、サビが出てくる、味や臭いがおかしいといった場合は、水道管の経年劣化が考えられ、漏水も起こりやすくなります。
業者による漏水修理の内容
自力で漏水を修理するのが難しかったり、そもそも漏水箇所を特定できなかったりする場合、水道修理業者に連絡しましょう。
業者では次のような修理をしてもらえます。
漏水調査
漏水している箇所を突き止めます。 プロの業者はまず目視で漏水箇所を探し、それでもダメなら音聴棒や漏水探知機などの専門道具を使います。
場合によっては、壁や床の一部を剥がすような大掛かりな調査になるでしょう。
管内カメラ調査
排水管にカメラを入れて、内部の映像を確認します。 この方法であれば、壁や床を剥がす必要はありません。
漏水だけでなく、つまりの調査にも管内カメラが使われることがあります。
各種部品交換
ゴムパッキンのような小さなパーツから、蛇口本体、排水管、水道管まで、漏水の原因となっている部品を交換します。
各種メーカーの部品を取り扱っている業者も多く、早ければその日のうちに新しい部品と交換してくれることも。
漏水箇所の修理
漏水している箇所をパテで塞ぐなど、部品を交換しないで簡単な修理をすることもあります。
ただ経年劣化による漏水の場合、後からまた不具合が起こることもあるので、基本的には部品交換になることが多いです。
業者による漏水修理の費用
業者に漏水修理を依頼するとどのくらい費用がかかるのか、相場はどれくらいなのか気になるかと思います。
漏水の程度や箇所によって料金はまちまちですが、軽度な修理では1万円ほど、配管を交換するなどの大きな工事となれば、3万円ほどかかるでしょう。
ただ業者によって料金設定が違うので、きちんと各業者のホームページで確認することをおすすめします。
一例として、水道救急センターの料金表を見てみましょう。
作業内容 | 出張料金+基本料金 | 作業料金 |
水漏れ修理軽作業 | 出張料金¥0 + 基本料金 ¥5,000 |
¥4,000~ |
蛇口パッキン交換 | ¥1,000 | |
蛇口その他部品交換 | ¥4,000~ | |
蛇口交換 | ¥12,000~ | |
排水弁部品交換 | ¥15,000〜 | |
給水管の破損・水漏れ修理 | 現地お見積 | |
管内カメラ調査 | 現地お見積 | |
漏水調査 | 現地お見積 |
水道救急センターでは上記の料金から、初めて利用される方は5000円のキャッシュバック、2回目以降の方でも総額の10%のキャッシュバックを受けることができます。
このように、業者によっては独自の割引サービスを用意しているところもあるので、上手に活用しましょう。
水道救急センターはお見積もり無料
水道救急センターでは通話料、出張費と見積もり費用が0円です。
水漏れの原因がわからない、自分で修理するのも不安だけど業者に頼んだら高額請求されそう…などお悩みの方は一度お電話でご相談してください。24時間対応、必要であれば最短30分でスタッフが駆けつけます。
また、初めてご利用の方は基本料金5000円をキャッシュバックさせていただいております。
漏水を疑ったらまずすること
漏水の症状に当てはまるものがあれば、まずは次のことをしてください。
水道メーターを確認
まずは、水道メーターを確認します。
水道メーターは、一軒家なら屋外の地面に、集合住宅なら玄関の横にある扉に収納されていることが多いです。
メーターのフタを開けると、使用料の数字の下に銀色の「パイロット」と呼ばれるパーツがあります。
パイロットは水道の使用量に応じて回るので、水を大量に使えば早く回転し、水を使わなければ止まります。
家中の水道を使わない状態でパイロットを確認すると、通常止まっているはずですが、もし動いていたらどこかで水漏れが起きているということになります。
止水栓・元栓を閉める
水漏れの場所がトイレ、キッチンなど特定できていれば、その場所の止水栓を閉めます。
止水栓は、給水管や蛇口本体、排水管などにある、マイナスドライバーで回せるような一文字のくぼみ、もしくはハンドルのことです。
もし水漏れの場所が特定できていない場合は、水道の元栓を閉めましょう。
水道の元栓は、水道メーターと同じ場所に収納されています。
ただし元栓を閉めている間は家中の水道が使えなくなるので、注意しましょう。
給湯器の場合、ガスの元栓を閉める
もし給湯器から漏水している場合は、止水栓もしくは水道の元栓だけでなく、ガスの元栓も閉めるようにします。
というのも、給湯器からの水漏れによって不完全燃焼が起こると、一酸化炭素中毒を引き起こす原因にもなるからです。
安全のためにも、給湯器から漏水している時は、必ずガスの元栓も閉め忘れないようにしましょう。
漏水の原因
続いては、漏水の原因について確認していきましょう。
漏水の原因として、主に次のようなものが考えられます。
パッキンなど部品の破損
水回りに使われているゴムパッキンは、10年ほど経つと経年劣化し、漏水が起こります。
ゴムパッキンの交換は比較的簡単に行えますが、蛇口本体やトイレのタンク内の部品、シャワーヘッドなど、大きな部品や構造が複雑な部品から漏水している場合は、無理に自分で交換するよりも業者に依頼した方が良いでしょう。
水道管の老朽化
壁や床の中の水道管からシューという音がする場合や、水の味や臭いに異変がある場合、水道管の老朽化が考えられます。
水道管を引き直す必要があるので、リフォームにも対応できるような水道修理業者でないと対応ができません。
自分でできる漏水修理の方法
漏水している箇所を特定していれば、場合によっては自分で修理をすることもできます。
ここからは、簡単な漏水修理の方法について解説しましょう。
どの修理方法も、必ず止水栓か水道の元栓を閉めてから行ってください。
ナットを締める
部品のつなぎ目から漏水していたら、まずはナットを締めてみましょう。
実はナットが緩んでいるだけだったということもあるので、漏水を見つけたらまずは試してもらいたい修理方法です。
ゴムパッキンを変える
ナットを締めても漏水が修理できなかったら、ゴムパッキンを交換してみてください。
ゴムパッキンはホームセンターなどで手軽に買えて、交換も簡単なので、自力でも対応できるでしょう。
ゴムパッキンの交換方法は次の通りです。
- ナットを外す
- ナット内にあるパッキンを取り外す
- 新しいパッキンに交換する
- 再びナットを締める
ただし、ゴムパッキンの型が分からない、レンチなどの工具を持っていないなどの場合は、水道修理業者に安く依頼することもできます。
補修テープを使う
パイプに巻いて使える補修テープで、漏水を修理することもできます。
補修テープにはいくつか種類があるので、漏水の状況によって使い分けましょう。
- 防水補修テープ
- テープ自体が防水加工されているもので、屋外の漏水にも使えます。
- 自己融着テープ
- テープ同士がくっつく自己融着テープは、隙間ができにくく、漏水している箇所にしっかり密着します。
- 水道用ラップテープ
- 強度は他のテープと比べて弱いですが、伸びが良く、つなぎ目からの軽い漏水におすすめです。
補修テープの種類
補修テープの使い方は、次の通りです。
- 止水栓や元栓を止める
- 漏水している箇所の水気や汚れをよく拭き取る
- テープを長めにカットし、強く引っ張りながら漏水箇所にきつく巻きつける
補修テープを使えば、軽い漏水であれば修理することもできますが、それでも水が漏れてくるという場合は業者に依頼します。
また補修テープは、業者に依頼するまでの応急処置としても有効です。
漏水は自分では修理しにくい
漏水はトイレやキッチンなどの他、床や壁の中にある水道管など、普段は見えない所でも起こります。
また発見しやすい場所でも、基本的には部品交換が必要になるので、自力で修理するのは難しいです。
漏水を発見したらまず、止水栓や水道の元栓を閉め、場合によっては補修テープを使った応急処置をして、すみやかに業者に依頼することをおすすめします。
漏水を放置せず、すぐに水道局の指定の業者に修理を頼めば、水道代が減額される可能性があることからも、早めに業者に依頼するのが得策と言えるでしょう。
漏水で増えた水道料金が減額されることも
地域によって違いがありますが、漏水によって水道料金が上がった場合、減額できる可能性があります。
減額を受けるためには、基本的に次のような要件があります。
壁や床の中の漏水に気が付いたらすみやかに水道局が指定する業者に修理を依頼し、減免の申請をしましょう。
ただし要件は市区町村によって異なるので、お住いの市区町村のホームページでよくご確認ください。
修理費を負担する場合と、しなくて良い場合
漏水が起きて水道修理業者に修理を依頼した時、修理費を負担する場合と、しなくても良い場合があります。
基本的には、水道メーターから道路側の水道管が漏れていた場合、水道局の管轄なので修理費は負担しなくても大丈夫です。
水道局の管轄で漏水があった時は、水道局に連絡して対応してもらいましょう。
一方、水道メーターから室内の蛇口までの間の水道管に関しては、住んでいる人が自力、もしくは水道修理業者に頼んで修理しなければなりません。
ただマンションやアパートなど集合住宅の場合は、管理会社や大家さんが修理費を負担してくれる場合もあるので、相談してみましょう。
その他の、漏水修理を業者に依頼する時の注意点
必ず費用の見積もりを出してもらうようにしましょう
ホームページに乗っている情報や、先ほど紹介した料金表は、あくまで個々の作業内容にあたる料金です。
プロが現場をチェックした際に、追加で作業が必要と判断される場合もあるので、必ず事前に追加作業がある場合の費用も含めて見積もりを出してもらいましょう。
見積もりの際に症状を全て伝えるようにしましょう
プロの業者でも、いざ作業を開始してから問題を発見することもあります。
その際見積もりの費用からさらに料金がかかってしまうことになります。
思わぬ費用を抑えるためにも、判明している症状については必ず全て伝えるようにしましょう。
火災保険が適用される場合があります
一般的な火災保険には、漏水の保険も含まれています。作業内容や契約内容によっては、火災保険が適用される場合があるので、確認するようにしましょう。
また、集合住宅で階下漏水になると他の住民から訴訟を起こされたりクレームが入ったりしますが、火災保険はその際にも適用されるため、加入することをおすすめします。