必要な時間は約 5 分です。
マンションの給湯器が不具合を起こした、買い替えが必要になったという場合、何を基準に選んだら良いのか、どういった点に注意したら良いのか迷ってしまいますよね。
この記事では、マンションの給湯器の種類やその仕組み、給湯器の交換の目安や注意点について解説していきます。
マンションの給湯器は何種類ある?
マンションに設置される給湯器にはいくつか種類があるのをご存知でしょうか。 実は、マンションの給湯器は大きく分けて5種類あります。
それぞれの給湯器によって特性が違うので、どんな種類があるのかを知っておきましょう。
ガス給湯器
ガス給湯器は、ガスを燃焼させることでお湯を沸かす仕組みになっている、最も一般的な給湯器です。
給湯器のサイズや種類が幅広く用意されており、マンションやアパートなどの集合住宅に多く取り入れられています。
ガス給湯器は、使用する分だけお湯を沸かすため、使用中にお湯が切れてしまうという問題は起こりません。
ガス給湯器自体は比較的安価ですが、コストがかかる傾向にあり、特に都市ガスを使用する場合はハイコストになってしまいます。
石油給湯器
石油給湯器は、灯油を燃焼させることでお湯を沸かします。 ガスや電気を使う給湯器よりも燃焼力が高いため、寒冷地での使用に向く給湯器です。
灯油を使うので、特有の臭いが発生するところや、灯油を自分で補充しなくてはならないところは、我慢が必要かもしれません。
灯油の原料である石油は燃費も良く、プロパンガスと比較すると4割ほど光熱費が安くなることも。
石油給湯器自体や設置にかかる費用も、その他の種類の給湯器に比べ安いのが特徴です。
電気温水器
電気温水器には、電熱ヒーター式と熱交換式の2つの種類があり、電気で沸かしたお湯をタンクに貯めておく仕組みになっています。
電気代が割安になる深夜から朝にかけて自動でお湯を沸かし、貯めてあるお湯を日中使用することで、光熱費の削減が実現するのです。
しかし、継続的にお湯を使っていると水圧が弱くなる、お湯が不足するという事態も。
お湯が不足した場合は、新たにお湯を沸かします。オール電化の戸建やマンションに使用されます。
エコキュート
エコキュートは、電気を使用してお湯を沸かす給湯器の一種です。
ヒートポンプユニットと貯水タンクが一体になっており、ポンプで空気を取り込み、その熱によって水の温度を上昇させ、できたお湯を貯水タンクで保温する仕組みになっています。
外気を取り込んでお湯を沸かすので、気温が高い夏は給湯器が効率的に稼働し、光熱費を削減できるのです。
しかし、構造が複雑なので、給湯器本体の値段や、故障の際の修理費は高くなってしまいます。
エコジョーズ
エコジョーズとは、ガスを利用する給湯器の一種で、少量のガスで効率良くお湯を沸かせることに定評があります。
今まで捨てられていた排気熱を再利用することで、従来よりも少ないガスの使用量で同じ湯量が沸かせるという、お財布にも環境にも優しい給湯器です。
エコキュートと比べると、お湯が不足することを心配する必要もない上に、給湯器内に貯水タンクがないため、省スペース。
最近のマンションでは、エコジョーズの需要が高まっています。
マンションの給湯器の交換の目安は?
給湯器が古くなると、内部の部品の劣化や摩耗が起こるリスクが高まり、最悪の場合はガスの事故を引き起こす危険性もあります。
マンションの給湯器の寿命は、環境や使用頻度によって差が出ますが、メーカーでは給湯器の使用の目安を10年と定めています。
お湯が暖かくなったり冷たくなったりを繰り返す、お湯が出るのに時間がかかる、給湯器から異音が聞こえるといった場合は、給湯器の交換を検討しましょう。
マンションの給湯器の相場と工事の日数は?
マンションの給湯器の交換には、給湯器本体の価格と設置費用がかかります。
給湯器の価格は、その機能やサイズによって異なりますが、一般家庭用であれば約12万〜45万円、設置工事にかかる費用の相場は約3万〜5万円です。
マンションに給湯器を設置する場合、工事にかかる日数の確認も必要です。
ムーズにいけば半日ほどで作業が完了しますが、既存の給湯器とは別の種類のものを設置する際は、追加工事が必要になる場合もあり、作業に1日かかることもあります。
マンションの給湯器を交換する際の注意点
マンションでは、設置できる給湯器の機種やサイズが決められていることもあるので、事前に確認が必要です。
マンションに給湯器を設置する際には、ベランダに設置できる壁掛け型と、共同廊下にあるパイプスペースに設置できるPS設置型の2種類が存在するので気をつけましょう。
給湯器の設置を業者に依頼する場合は、給湯器そのものの製品保証の他に、工事保証(アフターサービス)がしっかりしているかどうかを基準にするのがおすすめです。
まとめ
給湯器には様々な種類があります。 マンションに設置する場合には、規格が決められていることもあるので、事前の確認が必要になります。
また、給湯器に異常を感じたら、トラブルにつながる前に速やかに業者に見てもらうと良いでしょう。
出張、点検、見積もりを無料で行ってくれる業者もあるので、ぜひ利用してみてください。