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急に洗濯機の水が出なくなり、困った経験をした方も多いのではないでしょうか。水道の元栓から給水ホースの接続不良、フィルターの目づまりまで、原因は意外と身近なところに潜んでいます。そのため、修理業者を呼ぶ前に、自分でチェック・対処できるかもしれません。
この記事では、素人でもできる簡単な対処法から、プロに任せるべきケースの見分け方まで、わかりやすくご紹介します。ぜひ参考にしてください。
洗濯機から水が出ない9つの原因と対処法

洗濯機から水が出なくなる理由は複数あります。ここでは考えられる原因とともに、自分でできる対策方法も併せて詳しくご紹介します。
- 原因①給水栓(蛇口)が閉まっている
- 原因②給水ホースの接続不良や劣化
- 原因③水道管や給水ホースの凍結
- 原因④フィルターのつまり
- 原因⑤洗濯機のエラーや故障
- 原因⑥緊急止水弁付き水栓の故障
- 原因⑦水栓のコマパッキン(ケレップ)の固着
- 原因⑧水道トラブルや断水
- 原因⑨洗濯機のフタが開いたまま
- 原因⑩排水機能が正常ではない
原因①給水栓(蛇口)が閉まっている
普段、蛇口を開けっぱなしにしていても、掃除や引っ越しなどで一時的に閉めたまま忘れていることがあります。また、自分以外の人が洗濯をして、蛇口を閉めたケースも考えられます。
そのため、まずは給水栓がきちんと開いているかを確認しましょう。
原因②給水ホースの接続不良や劣化
洗濯機につながっている給水ホースの経年劣化が原因かもしれません。目に見えない小さな亀裂が生じていたり、ホースの内部が水垢で狭くなっていたりすることがあります。
特に引っ越しの際に設置した洗濯機の位置がずれてしまうことも要因です。ホースに無理な力がかかると、接続部分が緩んだりホース自体が折れ曲がったりしやすくなります。
<対策>
チェックする際は、まず洗濯機と蛇口の両方の接続部分をしっかり確認しましょう。接続部分が緩んでいる場合は、手で軽く締め直すだけで改善することがあります。
また、ホース全体を目視で確認し、明らかな亀裂や変形がないかを調べてください。使用年数が5年以上経過している場合は、目に見える問題がなくても交換を検討するのがおすすめです。
ホースは比較的リーズナブルな価格で、ホームセンターやインターネットの通販サイトで簡単に購入できます。自分で交換する場合は、必ず水道の元栓を閉めてから作業を始めましょう。
また、ホースを交換する流れは下記の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
>>洗濯機から排水できない原因は?掃除する方法やホースの交換を解説
原因③水道管や給水ホースの凍結
冬場や寒冷地では、水道管や給水ホースが凍結して水が出なくなることがあります。特に屋外に設置された洗濯機や断熱材の少ない場所を通る配管は、気温が氷点下になると中の水が凍ってしまいます。
凍結すると水の流れが完全に遮断されるだけでなく、氷の膨張によってホースや配管が破裂してしまうかもしれません。
<対策>
朝起きて突然洗濯機が使えなくなるのは、前夜の冷え込みで水が凍ってしまったためと考えられます。凍結を疑う場合は、無理に機械を動かさず、まずはホースに蒸しタオルを巻いて自然解凍を試みることが大切です。
予防策としては、寒い季節に水抜きをする習慣をつけるか、凍結防止ヒーターの設置を検討すると良いでしょう。熱湯をかけるのは、破損の原因となるので避けてください。
また、季節によって水まわりのトラブルが異なるため、下記の記事も併せてご覧ください。
原因④フィルターのつまり
給水フィルターは、洗濯した際に出る砂や小さなゴミなどの不純物が洗濯機の内部に入るのを防ぐ役割があります。しかし、フィルターを長期間掃除していないと、徐々に目づまりを起こしてしまいます。
<対策>
給水フィルターの掃除方法は簡単です。以下の手順で行いましょう。
- 洗濯機の電源を切り、電源プラグを抜く
- 水道の蛇口を閉める
- ナットを使って給水ホースを蛇口側から外す(このとき少量の水が出るので注意)
- ホース接続部またはホース内部にあるフィルターを取り外す(機種によって位置が異なります)
- フィルターを水で軽く洗い流す(歯ブラシを使うと良い)
- 頑固な汚れには専用の洗浄剤を使用する
- フィルターを元の位置に取り付け、ホースを再接続する
- 水道の蛇口を開けて水漏れがないか確認する
- 電源を入れて正常に給水されるか確認する
床に水が飛び散る可能性があるため、タオルやビニールシートを用意しておきましょう。 また、フィルターを掃除しても改善されない場合は、他の原因が考えられます。
原因⑤洗濯機のエラーや故障
洗濯機本体のセンサー異常や内部の基盤不良などにより、給水がストップすることもあります。
<対策>
パネルに表示されているエラーコードを確認し、取扱説明書に従って対処してください。リセット操作(電源を抜き数分待つ)で改善することもあります。
原因⑥緊急止水弁付き水栓の故障
緊急止水弁付き水栓とは、水漏れを自動的に検知して水を止める安全装置のことです。 しかし、安全機能が誤作動を起こすことがあります。
具体的には、急激な水圧の変化を漏水と誤認識してしまったり、地震によってホースが外れてしまったりと、何らかのケースが挙げられます。
<対策>
緊急止水弁がロックされた場合は、水栓のリセットボタンを押すか、一度蛇口を完全に閉めてから再度開くことで復旧できるかもしれません。ただし、根本的な解決には止水弁自体の点検や交換が必要になることがあります。
原因⑦水栓のコマパッキン(ケレップ)の固着
単水栓のコマパッキンは、蛇口を開閉する際、水の流れをコントロールするのに役立ちます。しかし、ゴム製のパッキンでは経年劣化で固着し、弾力性を失うことで水漏れや開閉不良の原因となります。
<対策>
対処法としては、蛇口ハンドル下の袋ナットを回してコマパッキンを取り外し、新しいコマパッキンに交換するのがおすすめです。同じメーカーやサイズのパッキンを探して交換しましょう。
原因⑧水道トラブルや断水
洗濯機の水が出ない原因として、マンション全体や地域の水道トラブルなどの断水が考えられます。地震や台風のような自然災害や水道管の老朽化による破裂、計画的な水道工事や点検などにより、一時的に水道が使えなくなることがあります。
この場合、洗濯機だけでなく、キッチンやお風呂場、洗面所など、家中の水道水が出なくなるのが特徴です。
<対策>
対処法としては、まず他の水栓からも水が出ないか確認し、マンションの場合は管理会社や隣近所に同様の症状がないか確認の連絡をしてみてください。
地域全体の断水であれば、自治体の水道局のWebサイトや電話で情報を確認できます。計画断水の場合は事前に告知されていることが多いので、お知らせをチェックしておくと良いでしょう。
原因⑨洗濯機のフタが開いたまま
最近の洗濯機には、安全機能として、フタが開いたままでは給水や洗濯をスタートしない仕組みになっています。小さなお子さんやペットが洗濯中に誤って洗濯槽に落ちるといった事故を防止するのが理由です。
<対策>
対処法はとても簡単で、フタをしっかりと閉めるだけです。ただし、フタが閉まっているのに水が溜まらない・すぐに排水される場合は、フタの開閉を感知するセンサーやスイッチの故障が考えられます。
この場合、洗濯機本体のフタ受け部分にたまった埃や洗剤カスを取り除きましょう。それでも解消しない場合は、内部のセンサー故障の可能性があるため、メーカーのサポートセンターに相談するのが良いでしょう。
原因⑩排水機能が正常ではない
洗濯機内にある排水弁は、通常閉じた状態で水を溜める役割がありますが、正常に機能しなくなると常に排水状態になってしまいます。ヘアピンやボタンなど、小さな異物が排水弁に挟まって完全に閉じられなくなることが主な要因です。
また、排水弁を開閉するモーターの故障も考えられます。長年の使用で洗濯機内部に蓄積した石鹸カスや糸くず、ヘドロ状の汚れが排水弁に付いてしまい、正常に動かなくなります。
<対策>
残念ながら排水弁は洗濯機内部の奥にあり、通常は背面パネルを取り外さないと確認・修理ができません。専門知識や特殊な工具が必要なため、この種の故障は自分で対処するのが難しいケースがほとんどです。
自分で対処しても水が出ない場合は?

上記の対処法を試しても改善しない場合は、洗濯機の故障や配管の不具合など、他の原因があるかもしれません。ここでは、それぞれの内容を見ていきます。
洗濯機の故障や配管の不具合の可能性がある
洗濯機内部の電気系統や壁内の配管に問題がある場合は、素人が対応するには限界があります。給水バルブの故障やコントロールパネルの不具合、配線の断線などは、専門的な知識と工具がなければ修理はできません。
無理に自分で対処しようとすると、かえって状態を悪化させる可能性があります。洗濯機メーカーのサポートセンターや専門の水道修理業者に連絡して、点検・修理を依頼するようにしましょう。
こんなときは専門業者に相談を
以下のようなことが発生した場合は、専門業者に相談しましょう。
- 何をやっても水がまったく出ない・水漏れしている
- ホースや水栓を交換しても改善されない
- 給水時に異音・異臭がする
水まわりのトラブルはそのまま放置すると他の被害につながることがあるため、早めの対応が必要です。
マンションでの水漏れの影響や対処法は下記の記事をご覧ください。
>>マンションで水漏れが起きたときの対処法と原因|誰の責任になる?
洗濯機の修理か買い替えかの判断基準

洗濯機の使用年数が10年を超えている場合、お手入れしても別の部分が次々に故障する可能性があります。
もし修理費用が2万円〜3万円を超えるようであれば、新しい洗濯機の購入を検討したほうが費用対効果は高いです。使用頻度や家庭のライフスタイルに合わせて、修理と買い替えのバランスを判断して選択しましょう。
水が出なくて焦る前に!トラブルを回避する予防策

急に水が出なくなるのは、目に見えないところで原因が進行していることがあります。 ここでは普段から気を付けると良いポイントをご紹介します。
定期的なメンテナンスを行う
洗濯機から水が出ないというトラブルを予防するコツは、定期的なメンテナンスを実施することです。月に一度のフィルター清掃や給水ホースの点検は、突然の故障を防ぐ効果的な方法といえます。
特に、目に見えないところで進行する劣化は、定期的な点検でしか発見できません。また、季節ごとの対策も重要です。冬場は凍結防止のための水抜きや保温対策、梅雨時期は湿気対策として洗濯機まわりの換気を心がけましょう。
そして、使わないときは蛇口を閉めておくことで、急な水漏れや圧力変化によるトラブルも防げます。
正しい使い方を理解しておく
洗濯機の説明書を確認し、正しい操作手順や使い方の注意点をチェックすることが大切です。
洗濯をする前に、フタの閉め忘れや水栓の開閉など、基本的な操作を習慣づけましょう。
まとめ
洗濯機の給水トラブルは、身近に起きやすい問題ですが、原因をしっかり把握することで自分で対応できます。
ただし、無理に修理しようとするとかえって状態が悪化することもあるため、不安な場合は専門業者に相談するのがベストです。
水道救急センターでは、24時間体制で洗濯機の給水トラブルに対応しています。経験豊富な技術者がお電話1本で最短30分でお客様の元に駆けつけ、適切な診断と修理を行います。
自分で対処できない複雑な問題や、緊急を要するケースでも安心してご相談ください。料金体系も明確で、修理前に無料で見積もりを提示します。もちろん出張料も無料です。
また、洗濯機のトラブルだけではなく、トイレや浴室などの水まわりにも対応しているため、まずはお気軽にお問い合わせください。
対象エリアは下記の通りです。
- 関東エリア(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県)
- 関西エリア(大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、滋賀県、和歌山県)
- 東北エリア(宮城県、福島県、山形県、岩手県)
- 東海エリア(愛知県、岐阜県、三重県)
- 北陸エリア(石川県、富山県)