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洗濯機から排水できない原因は?掃除する方法やホースの交換を解説

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洗濯機の排水トラブルでお困りの方は少なくありません。特に「洗濯機から水が排水されない」と、洗濯ができなくなってしまいます。

このようなトラブルの主な原因は、排水口やホースの目づまりや折れ曲がり、排水トラップの汚れなどが考えられます。早めの発見と対処が大切で、定期的なメンテナンスを行うことで予防できます。そこでこの記事では、排水トラブルの原因と解決方法を具体的に解説します。

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この記事の執筆者

仕上舎 サービススタッフ

仕上舎は、水まわりに関する事業を行う会社です。24時間365日年中無休体制で、水道・水まわりの緊急トラブルに対応する[水道救急センター]とそれを支えるコールセンターの『水道救急対応部門』を中心に、家庭とオフィスの水まわりの安心に寄与してまいります。

洗濯機の排水口が汚れる・つまる原因

洗濯機の排水口が汚れる・つまる原因

排水口の構造上、洗濯機を使用していると、どうしても汚れたりつまったりするリスクが高くなります。ここではいくつかの原因を詳しく解説します。

洗濯時に出る繊維や髪の毛

洗濯機の排水トラブルは、日常的な洗濯から生じるさまざまな要因によって起こります。洗濯物からは毎回少量の繊維が落ち、毛布やセーター、タオルなどの洗濯で大量の繊維くずが発生します。

さらに、衣類に付着した毛髪や垢、泥汚れやペットの毛なども排水とともに流れることも原因です。また、うっかりポケットに入れたままのティッシュや紙ゴミが水と混ざることで、排水ホースや排水トラップに蓄積し、つまりや水漏れの原因となります。

排水口付近のホコリによる排水トラップのつまり

洗濯機周辺には、衣類から発生するホコリが溜まりますが、特に注意が必要なのは洗濯パン(防水パン)の排水口です。この排水口は見えにくく手が届きにくい位置にあるため、ホコリの蓄積に気づきにくく、きちんと掃除ができないケースがほとんどです。

蓄積したホコリは時間とともに排水トラップ内で固着し、排水つまりを引き起こす原因となります。さらに、排水口の位置が見えにくいことで、洗濯バサミや洗剤のつめ替えパックの切れ端といった異物が誤って落下しても気づきにくいのも一つの要因となるでしょう。

排水ホースの不具合

排水ホースは洗濯機から排水口までの水の通り道としての役割があります。排水ホースは太めのじゃばら状になっており、問題が生じると洗濯機からの排水が正常に行えなくなります。

例えば、洗濯機の移動時に防水パンとの間でホースが折れ曲がってしまい、水の流れを遮ってしまうことがあるのです。また、ホースの一部が10cm以上高く持ち上がった状態になると、排水の流れが悪くなります。

さらに、ホースの一部がつぶれた状態が長期間続くと、その箇所にゴミが溜まり、最終的には完全な排水不良を引き起こすこともあるので注意してください。このような排水ホースのトラブルは、日常的な点検と設置位置の確認で防げます。

排水口の汚れを放置するデメリット

排水口の汚れを放置するデメリット

洗濯機の排水口の汚れをそのまま放置するリスクをご紹介します。

  • 排水が逆流する
  • 洗濯機の排水エラーが発生する
  • 排水口から悪臭が上がってくる

排水が逆流する

排水口に汚れやゴミが蓄積していると、排水トラップから汚れた水が溢れ出します。防水パンが設置されている場合は少量の逆流なら対応できますが、防水パンを置いていないときは、床や壁への浸水被害が発生してしまうかもしれません。

特に集合住宅の場合は水漏れが階下にまで及ぶと大規模な被害となり、損害賠償問題に発展する可能性もあります。そのため、排水まわりの定期的な点検と清掃による予防措置が大切です。

洗濯機の排水エラーが発生する

排水口のつまりは、洗濯機の脱水工程中に起こる排水エラーとも関係します。排水エラーは洗濯槽から出された水が排水ホース内に滞留することで発生するトラブルです。排水エラーは必ずしも洗濯機が故障しているというわけではありませんが、エラーを無視して運転を継続すると、洗濯機本体の寿命を短くしてしまう可能性があります。

エラーが発生した際は、まず排水口の清掃状態を確認し、排水ホースのよじれや浮き上がりなどの異常がないかを点検しましょう。また、エラーコードはメーカーによって表示が異なるため、取扱説明書で適切な対処方法を確認することをおすすめします。

排水口から悪臭が上がってくる

排水口の汚れが蓄積すると、洗濯機周辺に下水臭が発生する原因となります。通常、排水トラップには一定量の水が溜まっておりフタの役割をします。しかし、つまりによって排水トラップの水位が低下すると、配管内の臭いが浴室に充満してしまうのです。

さらに排水トラップの水量が減少すると、雑菌やカビの繁殖環境が整い、害虫の侵入経路にもなりかねません。衛生面での問題だけでなく、精神的なストレスの原因にもなるため、異臭を感じた際は早めの特定と対処が必要です。

洗濯機の排水口汚れ・つまりを解消する方法

洗濯機の排水口汚れ・つまりを解消する方法

自分で洗濯機の排水口汚れを掃除する際は、まず必要な道具や工具を揃えましょう。ここでは掃除する流れをご紹介します。

まずは必要な道具を用意する

自分で掃除する場合は、まず掃除道具を揃えることが大切です。 用意する道具は下記の通りです。

  • パイプ洗浄剤
  • 浴室用洗剤
  • バケツ
  • ブラシ・スポンジ
  • ゴム手袋
  • いらない雑巾

自宅に道具がなければホームセンターでも購入できます。

洗濯機のコンセントを抜く

洗濯機の排水口の掃除を始める前に、安全対策を徹底することが重要です。洗濯機は電気製品なので、自分で修理する際は感電や漏電事故の可能性があることを念頭におきましょう。

そのため必ず洗濯機の電源を切り、電源プラグをコンセントから抜いておく必要があります。そして周辺に置かれている電化製品も、可能な限り安全な場所に移動させてください。

排水口のパーツを外す

洗濯機の排水口を掃除する前に、その構造を理解することが大切です。一般的な洗濯機用の排水口は、複数のパーツで構成される精密な仕組みになっています。

最上部の排水ホースから始まり、排水エルボ、目皿、封水筒、そして泡防止パイプと順番に組み立てられています。これらのパーツを掃除するには、上から順に丁寧に取り外していく必要があります。

この作業を行う際は、後の組み立て時のためにすべてのパーツの位置関係を覚えておくことが大切です。パーツを取り付ける順序を間違えると、正常に排水できなくなることがあります。

掃除する手順

掃除する手順は以下の通りです。

  1. 排水口に、説明書に記載されている分量のパイプ洗浄剤を注入する
  2. 洗浄剤が十分に浸透するまで放置する
  3. 順番に排水口の各パーツを慎重に取り外す
  4. それぞれに付着した汚れや髪の毛、繊維くずなどを丁寧に取り除く
  5. パーツの清掃が完了したら、排水口内を水で十分に洗い流し、残留した汚れや洗浄剤を完全に除去する
  6. 清掃したパーツを正しい順序で元の位置に取り付ける

最後に排水ができているかをしっかり確認しましょう。

また、下記の記事も併せてご覧ください。

>>排水口の髪の毛を取り除く方法は?簡単な掃除の仕方やメンテナンスをご紹介
>>排水口のつまりを自分で直す方法!場所別の原因から見る対処法とは

洗濯機の排水口トラブルをなくす対処法と予防法

洗濯機の排水口トラブルをなくす対処法と予防法

排水口のお手入れをしなければ、汚れが溜まってつまりの原因となります。ここではトラブルにならないための予防策や対処法をご紹介します。

定期的に掃除する

排水トラブルを予防するためには、問題が発生してから対処するのではなく日常的なメンテナンスが必要です。特に洗濯槽やゴミ取りネット、糸くずフィルターなどの定期的な清掃は、排水システム全体の機能を維持するために欠かせません。

さらに、洗濯機が汚れた状態で使用し続けると、洗濯物の仕上がりにも悪影響を及ぼす可能性があります。衣類を清潔に保つためにも、洗濯機本体と排水の定期的なお手入れを習慣化しましょう。

また、洗濯機の排水つまりを予防する方法も下記でご紹介しています。ぜひ参考にしてください。

>>排水口・排水管つまりの予防策とその原因とは?

排水ホースを交換する

毎日洗濯機を使うと排水ホース内部に汚れが徐々に蓄積します。2〜3年経過すると汚れや劣化が進み、最終的には排水口への汚れの流入やつまりの原因となる可能性があります。

そのため、排水ホースに目立った汚れや劣化が見られる場合は、新しいホースへ交換するのがおすすめです。

交換用の排水ホースはホームセンターで購入できますが、メーカーによっては適合する商品が見つからないこともあります。その場合は製造メーカーに直接問い合わせてください。

解決できないなら水道業者に依頼しましょう

解決できないなら水道業者に依頼しましょう

排水口のトラブルは、一般的な掃除や簡単なメンテナンスで解決できることが多いものの、状態によっては基本的な知識がないと状態を悪化させてしまうかもしれません。水道業者は工具や洗浄機材を使用して、安全に問題を解決できます。

特に集合住宅の場合、排水管は建物全体のシステムとつながっているため、誤った対処で他の住戸に影響を及ぼす可能性があります。

自己解決が難しいと判断した場合は、早めにプロの水道業者に相談し、二次的な被害を防ぎましょう。

まとめ

洗濯機の排水トラブルを防ぐには、排水口と排水ホースの定期的な掃除が大切です。また、排水トラップの構造を理解し、メンテナンスを行うことで悪臭の発生や水漏れを予防できます。

特に集合住宅では、水漏れが大きな事故につながる可能性があるため、異常を感じたら早めに対処し、必要に応じて専門家に相談しましょう。

水道救急センターでは、洗濯機の排水口トラブル対応やホースの交換などを行っています。また、洗面所だけではなく、トイレやキッチン、その他の水まわりでお困りのときはお気軽にご連絡ください。

また、当社では出張料・見積料・夜間休日料金も無料です。各地域にスタッフが巡回していますので、お電話いただければ最短30分で駆けつけます。

当社は以下のエリアに対応しています。

  • 関東エリア(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県)
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